【コ】コスト・パフォーマンス

価格に対する味わいの評価。
低価格で高品質のワインは「コスト・パフォーマンスが高い」と評される。

現実には「1500円の実売価格で3000円のフランスワイン並の味わいのチリワイン」や「4000円の実売価格で10000円のメドックの格付ワイン並の味わいのオーストラリアワイン」などが価格×2倍の価値のワインとしてこう評される。

この場合の基準になるものさしはあくまでフランスワイン、特にメドック

前述の場合、純粋に金額換算すると同じ2倍のお得感ワインと言っても前者は1500円分、後者は5000円分感覚的利益を得ていることになるので後者の方が売れそうに感じるのだが実際に売れるのは前者。

なぜなら、コスト・パフォーマンスとは評価という行為に於ける相対的な価値観のみに基づくものであり、実際に購入する時はそこに懐具合という絶対的な価値観に基づく制限が導入され、コスト・パフォーマンスの高低や感覚的利益の金額に関係なく、1500円は安価で5000円はたとえ1万円の味わいが楽しめるお得なワインであったとしても高価なワインと判定され、一般家庭の消費対象からは除外されてしまうからである。

 

 

 

フツウのものさしはこちらです。