【ワ】ワインエキスパート

ワイン産業に従事しない一般のワイン好きな人々が取得するワインに関する認定資格。

実質、取得してなんの役に立つのかはまったく不明だがとりあえず、一般のワインオタクとしてはこの資格を持っているということで安心するのだろうか。

ワインブームにかこつけた協会やカルチャースクールの資金稼ぎには役立っているのかもしれない。
なんだか新興宗教の献金のようだ。

ただし、この肩書きはソムリエやワインアドバイザーと比較すると、他人に名乗るのはなんとなく気恥ずかしい気がする。

ますますもって役に立たない。

2005>>
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート」って肩書きを入れて、わざわざプライベート用の名刺作ってる人って今でもいるんですかねぇ。
数年前はFOODEXとかで酒販関係者より堂々と来日した生産者と名刺交換してる姿を見かけましたけど。

2011>>
FOODEXかどうかはわかりませんけど、その手の「試飲商談会」からは、サクサク締め出されてるみたいですね。
そりゃそうだ。買ってくれないんだもの。

2015>>
十年の間に、この資格のポジションがずいぶん変わった気がします。
なんというか人数の多さがそれを物語っています。
自主的にすたれることもなかったし、プロにも駆逐されなかったんです。
増え続けることで地位を確立させるなんて、ある意味でこれは革命の成功です。
プロ目線でもよく考えたら、モグラたたきをするよりは、この人たちを相手に商売できたというのも事実です。
これは先行者が搾取するのではなく、後進を育てて報酬を得ているのだと思えばいいことです。
正当な範囲の報酬なら。

 

 

業務に必要なわけでなくとも、自腹を切り時間を使い、それでも取得したくなる資格というのが世にどれほどあるかと思うと、ある意味でものすごいポテンシャルの高い資格なのかもしれませんね。