ジュラ、サヴォワ

スイスとの国境地帯にひっそり存在する生産地。

サヴォアの方はこれといって特筆することのないいたってニュートラルなワインを生んでいる。
白、赤、ロゼそれに発泡酒まで取り揃えてみましたがいたって自己主張は控えめ。
たとえていうなら、シルヴァネールしか作ってないアルザスのようなものか。

それとは対照的になんだかスゴイのがジュラ地方だ。

わらの上でブドウを干して水分を飛ばし自然界の法則に逆らってヴァン・ド・パイユと呼ばれる濃厚な甘口を作ったり、何度飲んでも傷んでいるとしか思えない高級ワイン、「黄ワイン=ヴァン・ジョーヌ」を力技で生み出している。

中でも黄ワインはスペインのドライシェリーそっくりで、なんでドライシェリーが6、7本も買える値段で1本しか買えないのかと、
人の世の儚さを感じさせる。

だが、この地方のワインは一般的に生産される白やロゼにもシェリー酒同様の香りが顕著で、結論としてそういうもんなんだ。
と思うしかない。

この地方じゃ酸化がトラディショナルなのだ。

参加することに意義がある」とはよくいうが、「酸化することには異議がある」人も多いことだろう。

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2011>>
「アルボワ・ロゼ」を初めて見たときはビビりました。
だって茶色いんだもん。
なかなか飲む機会のない産地のワインですが、個性という観点からは貴重でものすごいものがあると思います。
野球チームに例えると、ピッチャーが全員左のアンダースローみたいな産地です。

 

 

ヴァン・ジョーヌなんてネットが普及するまでどこで買えるのかわからないワインでしたよね。

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左の変則投手というと忘れられませんね。