ラングドック&ルーション

フランスのワイン法上、高級ワインにカテゴライズされる「AOCワイン」の中では、価格的に気軽で、果実味は濃厚、「安いわりに飲み応えがある」と、重宝されることの多いワイン群だ。

価格が気軽なのは、元来ボルドーやブルゴーニュのようなグランヴァンの産地ではないことと、フランスの中でも膨大な生産量を誇っていることがその要因としてあげられる。

そして、そんなお気楽価格ながら飲み応えがあるのは、日照量に恵まれて育つブドウが、果実の段階で高い凝縮度をえられるからである。

ではなぜ、なぜ膨大に生産できるのか。

なぜ、日照量に恵まれるのか。それはひとえに、気候の安定した温暖な「南仏」という地理的な特色によるものであろう。
ブドウがよく色づくため、生産されるほとんどが赤ワインだという特徴もある。

そんなに恵まれているのなら、いっそのこと超高級赤ワインをどかどか造って、大もうけすればいい気もするが、「ラングドックの1万円のワイン」を買うのは世界のワインマーケットでもほんの一部の酔狂な方々。

そこまで甘くはないところに、趣を感じさせるのがワイン界である。

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2011>>

このネタを最初に書いた年当時は、ワインブームの余波がまだあちこちにみられて、「赤ワインは欠品続出、たとえマコン・ルージュでも」みたいな時代でした。
スーパータスカンが今でも幅を利かせているのと比べて、スーパーラングドックみたいなのは、もうみませんね。
「ロック・ダングラード」とかどうなったんでしょうか。

 

 

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ロック・ダングラードまだ日本市場で手に入るんですね。いいことです。