ロワール

ロワール地方はとにかくAOCの数が多く、それに伴ってワインも多彩。
辛口の白から甘口の白、発泡酒、ロゼ、赤とまるでひっくり返したおもちゃ箱のようである。

ただ、実際にひっくり返したおもちゃ箱の中に、宝物はそんなにたくさん入ってるもんじゃないという法則までしっかりと守っている。

高級ワインとして味と価格のバランスを評価できるのは甘口の白ワインぐらいだろう。

ただし、誤解のないように記しておくと、日常消費用のワインやちょっといいクラスのワインは数多く、タイプも様々なのでわくわくさせられる。
やはり、おもちゃ箱みたいだ。

また、近年はやりの「ビオ」に関していえば、フランス各地で作られているものの、なぜかロワールのワインが元気がいい。

大御所、ニコラ・ジョリイがこの地でワイン作りをしていることもあるのかもしれないが、それに追随するかのような造り手もふつふつと湧き出している。

しかし、それらの中には話題性はあるが、実際のワインの味わいについてはまだまだクエスチョンマークなものも数多い。

スローガンだけで倒れていく新進政党のようなことにならないとよいのだが。

--------------------------------------------------------------------

2011>>
可もなく不可もないネタの中、スローガンだけで倒れていった皆様の胸に刺さる内容となっております。
21世紀に入って料理もワインも雑誌の世界でいろいろとあるようです。
編集後記で愚痴るのではなく、初心に帰って頑張ってほしいものです。


2014>>
ニコラ・ジョリーのおひざ元だからなんでしょうか。
ロワールはこの十数年で様変わりしましたね。
自然派というキーワードで真っ先に思い出すような産地になっちゃいました。
自然派ワインを否定する気は全くありませんが、自然派ありきみたいなワインの選別スタイルにはなじめません。

 

 ニコラ ジョリークロ ド ラ クレ ド セラン ...

 ニコラ ジョリークロ ド ラ クレ ド セラン ...
価格:8,748円(税込、送料別)

 

ニコラ・ジョリー先生。

 

スローガンだけで倒れていったみなさん。(現在ボーカルのマイク・ピータースは、癌と戦いながら亡きスチュアートに代わってビッグ・カントリーに参加しています)