コート・デュ・ローヌ

ローヌのワインの特徴は北部と南部で大きく異なる。
北部では主に単一品種のブドウから高級ワインを生み出すのに対して、南部では多彩なブドウ品種を栽培して比較的気軽なワインを多く作っている。

北部のワインの中でも赤のコート・ロティ、白のシャトーグリエ、そして赤も白もあるエルミタージュのみっつの名前は世界にとどろいている。
いずれも長期の熟成に耐える肉厚なワイン群だ。

一方、南部はうってかわって軽い赤から重い赤、爽やかな白、コクのある白、甘口の酒精強化ワイン、ロゼとなんでも来いのお気楽な感じがする。

総評すると、北部のワインには格調があり、南部のワインには気軽さがあるということか。
従って北部はレストランで、南部はビストロで重宝される種類のワインになっている。

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2011>>
シャトー・グリエは毎年一本必ず飲むお気に入り銘柄なんですけど、長期熟成させて美味しいかどうかはちょっと悩ましいですね。
当時はいけると思ってたんですけど。
「価格が高いのに定評は若飲み」というところに、若さが反発していたのかもしれません。

2014>>
上級ワインは世界に名だたるグランヴァンなわりには、価格も半端ないせいか、どうしても、ローヌにそこまで払う気はないみたいな観点でボルドー格付けシャトー、ブルゴーニュグラン・クリュの後塵を拝しているような感じは否めませんね。

ただそのかわりに、高級ワインの代役アペラシオンみたいなものの発掘が盛んなのは面白いと思います。

コート・ロティ ⇒ コルナス
エルミタージュ ⇒ クローズ・エルミタージュ
ヌフパプ ⇒ ジゴンダス
タヴェル ⇒ リラック

タヴェルが高級かどうかはさておき、こういうPRが、販売者の工夫や、無名だがいいアペラシオンを広める努力であるうちはいいですね。

ピノ・ノワールならなんでも、

かの高級ワイン「ロマネ・コンティ」と同じブドウから生まれし赤!!

みたいな感じで、インポーターも持て余したイケてないACブル売るより、はるかに真摯なワイン愛の感じられるプロモーションだと思います。

 

 

 

インポーターさんが正規でいなくなったようで、とにかく見つからない上に、十年前の倍以上のお値段になってしまっています。ホントにもう手が届きません。

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各エピソードごとに特定のワインをテーマにした掌編小説集です。当時の現役(現在は重鎮と呼んでも差し支えない)トップソムリエさんが書かれているので、ワインに関するエピソードは正確、レストランの風景も正確という素晴らしい物語です。シャトー・グリエもテーマに掲げられているあたり、マニア対応もされています。余談ですが各話ごとの登場ワインスペックはお手伝いをさせていただいております。