ガメイ

ボージョレの主役。
ロワールでも一部使用されるが、それはあくまで隠し味ていど……というか、隠れすぎていて知られていないだろう。

一般にワインに使用されるものは「ガメ・ノワール・ア・ジュ・ブラン」というのが正式名称で、「黒いガメだけど汁は白いよ」という意味の、長い名前になる。
色濃いわりに渋くもなく酸味があるわけでもないワインが作られる。
赤ワインの長期熟成条件の「酸味」と「渋味」をハナっから持っていないその潔さがすばらしい。

新酒の時期は「とりあえずいっとけボージョレ」。
ワイン初心者と呼ばれる人々は押しなべてボージョレ・ヌーヴォが好き。

しかし、少しワインのことを知り始めると、新酒のみならず、ボージョレは途端に毛嫌いされる存在になる。
通ぶるにはあまりにミーハーなイメージが定着しているせいだろう。
ボージョレのラベルを踏めるかどうかで、ワイン通(あくまで自称)かどうかがわかる。

しかし、ガメの魅力はあくまで新鮮な香りと口当たり。
妙に作りこんだボージョレはプロがピノ・ノワールと間違えるような、しかし、いざラベルを見せてみると誰も欲しがらない、そんな果てしなく中途半端な存在になってしまう。

結局、ヌーヴォーこそが世界でもっとも受け入れられるガメである。

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2011>>
ガメイとかミュスカデってなんでみんな馬鹿にするんでしょうね
あんなに好きだったくせに。

 

 

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2015年現在の「単品・750ml・解禁前日にまだ買える」という条件で最も高いヌーヴォーはこれみたいです。タイユヴァンか。通常アイテムとはいいがたいですね。

 

2位もタイユヴァン。

 

3位ルロワで。

 

4位ドミニク・ローラン。