アリゴテ
世界に名だたるブルゴーニュ白ワイン。
その白ワイン界第二の男「アリゴテ」。
そう聞くと一瞬すごいのかと思ってしまうが、実際にはそんなに輝いていない。
たしかに、シャルドネに次ぐブルゴーニュ地方の白ワイン用ブドウ品種ではあるが、第三の男がそもそも存在しない。
気合を入れて探せばサシーだのピノ・ブランだのピノ・グリだのも出てこないではないようだが、それらの輝きは六等星以下。
肉眼で見えるうんぬんどころの基準の適用すら難しい。
しかしかといってアリゴテは悪いワインではない。
純粋な果実味といきいきした酸味、フレッシュな印象を残してミネラルを上手く取り込むと、シャブリとまごうばかりのワインに変身するのだ。そんなアリゴテではキールなんか作っている場合ではない。ただ、いかんせん、そういうアリゴテは高い。
「アリゴテなのにアリゴテと思えない」
「アリゴテになぜこんなに払わなければならない」
こういう声が消えないかぎり、アリゴテはブルゴーニュのミュスカデの座をプティ・シャブリと争いつづけることだろう。
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2011>>
鳴り物入りで登場したブルゴーニュの大物の跡つぎ。
ニコラ・ルジェのアリゴテ初めて飲んだ時ビビりました。
レモン汁かと思いました。
出してくれたワインバーのマスターが年輩の方で、「私はこういう酸味の利き方アリゴテっぽくて好きなんですけどね。
昔はみんなこうだったのに、最近は肉厚なアリゴテが増えて、 これ、みんな酸っぱいっていうんですよ」とゆるく微笑んでました。
そしてそのバーのカウンターには開栓したクレーム・ド・カシスが置いてあって、「あ、それ、そのアリゴテのグラスワイン頼んだ人にサービスしてるんです自由に入れていいですよ」といわれました。
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今でもすっぱいんですかね。思い出しただけで唾液出てきました。 |
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こういうのがホントにカウンターの端っこに置いてあったんです。 |