ニュイ・サン・ジョルジュ~押し寄せる暴徒の波に屈した悲劇の彗星

赤ワインの銘醸地として名だたるコート・ド・ニュイに位置しながら、なんとなく一歩置かれた感じのあるアペラシオン、ニュイ・サン・ジョルジュ。彼の地の最南端であるという立地条件のせいなのか、それとも他の村にはあるグラン・クリュがないという土地の格付けのせいなのかはわからないが、とにかくなんとなく、ニュイの赤ワインの中では一歩、取り残された感じが否めないアペラシオンだ。

生まれるワインは一般的に、力強さがあって、熟成に耐えるという評価を得ているし、人気の作り手も多数この村に畑を構えている。それなのに、イマイチ盛り上がらないアペラシオンなのは、なぜだ。

この村のワインの力強いという個性は、重くて野暮ったいと紙一重。人気の作り手が作っていてもそのラインナップの中では下位銘柄みたいな扱いを受けてしまっいる感じが、拭い去れない。

しかし、そんなニュイ・サン・ジョルジュにも脚光を浴びた時代はあった。二十世紀末の突如起こったワインブームの頃は、比較的手頃値段で飲み応えのあるコート・ド・ニュイの赤として、それなりに人気を博したのだ。

はて、今にして思えば、あの時のブームを牽引した赤ワインは、重くて渋くてフルボディ。そしてお手軽プライス。その目の前にある千円のチリカベが、本当に重いのか、渋いのか、フルボディなのかを差し置いても、安くてカベルネ上等! な時代だった。

そう考えれば、ニュイ・サン・ジョルジュがブルゴーニュの中で、もてはやされたのも理解できる。比較的重厚で比較的リーズナブル。そんな特徴を備えたピノ・ノワールはこの村にこそ、存在していたのだ。ではその後の市場人気の衰退は、なぜ起きてしまったのか。

それは、一言で言うなら低温長期浸漬みたいな方法で、色濃いブルゴーニュワインを特定の評論家対策として推奨して、彗星のように現れて、又三郎もびっくりの速度で消え去った迷匠「ギィ・アッカの呪い」ということにしておこうか。

あまりにもテロワールを無視して、特定の評論家の点数稼ぎに走った濃厚なピノ・ノワールの登場に、古くからのブルゴーニュ愛好家の一揆が起きてしまったのだ。


あそっれ、

一揆


一揆


一揆


一揆


そしてアペラシオンのせいでもなんでもなかったのに、某氏の呪いにかかったドメーヌが存在していという事実や、そもそもテロワールの関係で力強いワインを生みやすかったという特性が、ニュイ・サン・ジョルジュ=ちょっと俺たち真のブル好きにはどうかなみたいな押し寄せる暴徒の波に飲まれてしまったような気がしてならない。

まあ、マルサネもフイクサンもいるじゃないか「ドンマーーーイ!」

 

 

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一気!

 

一騎!

 

一樹!

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ラルロは醸造責任者が続けて交代していて目が離せませんね。