2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ガイドブックなどに掲載されるレストランにおける支払いの目安。ただし、フランス料理店の場合、料理の予算が1人当たり1万円だからといって、2人で2万円の支払いでは済まない。 全く酒を飲まない人ならともかく、ワインをたしなむ人の場合、料理が2人で2万円…
元一流店のシェフだった女性が美食を贅沢として敵視する田舎町に移り住み、そこで人々にフルコースをご馳走、食の楽しみに目覚めさせるという宗教色の強い映画。 未亡人である女性シェフが主催する晩餐会に、「ヴーヴ・クリコ(クリコ未亡人)」が供されたりと…
パーカー氏の設定するワインの評点。これによってワインの価格が左右される恐るべきポイント。 ただし、その高得点の条件というのは至って解りやすく、色が黒いと10点プラス、渋いともう10点、無名のシャトーはさらに10点プラスされるシステム。 そのうち、…
アルコール発酵の終了したワインから遠心分離法だかなんだかでアルコールを除去したワイン様の飲料。 ワイン中のアルコールは酔うための成分ではなく味わいの一つの要素として存在する物なので当然、味わいのバランスは崩れている。おまけにノンアルコールビ…
実際にレストランでの勤務経験がないのに知人のレストラン・オーナーなどに頼んで、五年間の職務経験をでっちあげてもらい、ソムリエ認定試験を受験し、あまつさえ合格までしてしまう人。 もちろん、本職は全然別なので試験に合格してもワイン産業に従事して…
糖度が高いほど高価と一般に信じられてきたドイツワイン界に反旗を翻した、ドイツワイン界の石山本願寺。 ただしアウスレーゼのトロッケンなどという、駅でたまに聞ける「黄色い白線の内側までお下がり下さい」というアナウンスに類似を想起させる矛盾した作…
デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ。フランスで言うところのAOCに該当するイタリアのワイン法。ただし厳格でマイナーチェンジしかしないAОCに比べると激しい変化が多い。 新進のワインでもよいものはどんどん取り入れたり昇格させたりす…
スペインのワイン法。産地だのブドウ品種だのはそんなに気にしなくていい。レセルバとグラン・レセルバとカヴァの3つの用語さえ覚えておけば、品物を選ぶのにも買い物するのにも困らない。 2005>>レセルバはおぼえなくてもいいかもしれませんね。 2011>>イタ…
ワイン中に存在する渋味、収斂味の成分。また、ワインに長期熟成の可能性を与える重要な成分。ワインにとっての人魚の肉。 日本では1990年代後半のおかしなワインブームに伴い、「渋い=高い=美味しい」という間違った方程式が成り立ち、若い年代のフルボデ…
民間団体が認定するワイン関係の職に就く人のジスマークのようなもの。 あくまで民間団体の認定資格なのだが気がつくと国家認定資格のような権威を持ちつつある。 かと言って、この資格を取得したというだけでは、レストランのオーナーになれるわけでもなけ…
通常、一次審査は「こんなことを知っていて役に立つ日が来るのだろうか」という無常感と戦いながら、自身の知識という重箱のスミをつついて、あまりにもマニアックな筆記試験に挑む。 そこを勝ちあがると次はおおよそ5種類程度のティスティングと模擬接客の…
ブドウの品種のこと。○○というワインのセパージュは……という場合は、そのワインに使用されているブドウの品種名及びその混合比率を指す。 普通は比率まで厳密に覚えてはいない場合が多いので、どうしても知りたい場合はワインバーで「このワインのセパージュ…
テイスティングの際にグラスをぐるぐると回してワインの香りを立たせる行為。 この作業によってワインは空気となじみ、グラスに注いだだけでは出てこなかった種類の香りが出てくる。 本来はテイスティングの際の非常に事務的な作業のはずなのだが、その仕草…
歴史のある産地から突如として現れる高評価ワイン。多くは実績のある醸造家がてがける新生シャトーのワインだったりして、初リリースの時点からいきなり信じられない高価格で取引される様がシンデレラに例えられる。 ただし、そのワイン自体あくまで新生シャ…
オーダー時に活躍するフランス語。日本語に意訳するなら「お願いします」、英語なら「プリーズ」が適当。 フランス料理店で「鴨のローストを一人前」と注文すると「アン・ロティ・ド・キャナール・シル・ヴ・プレ」というサービスマンの声が厨房に向けて発さ…
熱い。温かい。 ワインの温度用語としてはあきらかに適温の最高限度を越えた温度状態。 ただし赤ワインを鍋にあけて意図的に加熱して沸かしてしまうという、ヴァン・ショーという乱暴ながら世界が認める飲み方もあるので、かならずしも否定的に用いられる用…
発酵中の果汁にアルコールを添加してアルコールの度数を高めたワイン。 元来は気温の高い南のワイン産地でワインの劣化を防ぐために考え出されたと思われる方法。 現在の主目的は果汁の発酵を途中で止め残糖を確保しワインを甘口にしたてること。 本来、欧州…
毎月「今月のテーマは○○!!」と決めて試飲をするワインオタクは「今月のテーマはボルドー!!」と決めたが最後、その翌日からはありとあらゆる酒販店を巡り「Appellation Bordeaux Controlee」を買いあさり、コメントをメモしまくる。 そのテーマは一人で決…
(※この記事は2014年執筆) 自然派、自然派、自然派、自然派。こんなにこの言葉が浸透したのはいつ頃からなのか。 別にもともと農薬を使わないように意識したり、化学肥料ではなく牛糞を使ってたり、時にはちょっと行き過ぎて月の満ち欠けに合わせて収穫しち…
ワインに含まれる酸味の種類には、1. リンゴ酸、2. 乳酸、3. 酒石酸、4. クエン酸、5. コハク酸、6. 酢酸などがある。 中でも大切な味わいの決め手となるのが1.のリンゴ酸と2.の乳酸である。 果実本来が持つフレッシュな酸味であるリンゴ酸は発酵の過程によ…
価格に対する味わいの評価。低価格で高品質のワインは「コスト・パフォーマンスが高い」と評される。 現実には「1500円の実売価格で3000円のフランスワイン並の味わいのチリワイン」や「4000円の実売価格で10000円のメドックの格付ワイン並の味わいのオース…
ドイツの格付上級ワイン。ドイツのワインカースト制度の頂点はこの中に存在する。 ただし、糖度の高さで格が決定するため不条理な産地優遇主義とは違い、出来や実力次第で一発逆転も可能。 ドイツ以外の自国で大した実績を残せなかった生産者が旗あげをねら…
食道楽。食通。 日本では食事の内容だけでなくワインとの相性からはては礼儀作法まで語ってしまう飲食講談師のような方々。 その講釈の特徴は「1. 聞かないことまで教えてくれる」「2. 知ってることまで教えてくれる」「3. いつまででも教えてくれる」などが…
陽気なワイン産地。 日照量がに恵まれて糖度の高いブドウが生まれるため果汁の時点での濃度も濃いものが出来あがる。そのためか一時ははどうなることかと思うくらい樽香の強いワインが量産された。 今でこそ、その傾向はひと段落しが、過去には白ワインは、…
甘口ワインの名産地ソーテルヌの最高峰、シャトー・ディケムが作る辛口ワイン、「Y(イグレック)」を皮きりにリリースされたシャトーの頭文字を取ったラベルが人気の辛口白ワイン。 また、そのほかにシャンパーニュのサロンなどもこの仲間といえる。 当然のご…
正式名称「アンスティテュ・ナシオナル・デザペラシオン・ドリジーヌ・デ・ヴァン・エ・オー・ド・ヴィー」。 メンドクサイので略称「I.N.A.O.」。 ワイン及びブランデーの原産地呼称国立研究所。 1935年に母体である国立委員会が発足し1947年に現在の名…