ワイン用語辞典(サ行)

【ソ】ソムリエ資格

民間団体が認定するワイン関係の職に就く人のジスマークのようなもの。 あくまで民間団体の認定資格なのだが気がつくと国家認定資格のような権威を持ちつつある。 かと言って、この資格を取得したというだけでは、レストランのオーナーになれるわけでもなけ…

【ソ】ソムリエ・コンクール

通常、一次審査は「こんなことを知っていて役に立つ日が来るのだろうか」という無常感と戦いながら、自身の知識という重箱のスミをつついて、あまりにもマニアックな筆記試験に挑む。 そこを勝ちあがると次はおおよそ5種類程度のティスティングと模擬接客の…

【セ】セパージュ

ブドウの品種のこと。○○というワインのセパージュは……という場合は、そのワインに使用されているブドウの品種名及びその混合比率を指す。 普通は比率まで厳密に覚えてはいない場合が多いので、どうしても知りたい場合はワインバーで「このワインのセパージュ…

【ス】スワーリング

テイスティングの際にグラスをぐるぐると回してワインの香りを立たせる行為。 この作業によってワインは空気となじみ、グラスに注いだだけでは出てこなかった種類の香りが出てくる。 本来はテイスティングの際の非常に事務的な作業のはずなのだが、その仕草…

【シ】シンデレラ・ワイン

歴史のある産地から突如として現れる高評価ワイン。多くは実績のある醸造家がてがける新生シャトーのワインだったりして、初リリースの時点からいきなり信じられない高価格で取引される様がシンデレラに例えられる。 ただし、そのワイン自体あくまで新生シャ…

【シ】シル・ヴ・プレ

オーダー時に活躍するフランス語。日本語に意訳するなら「お願いします」、英語なら「プリーズ」が適当。 フランス料理店で「鴨のローストを一人前」と注文すると「アン・ロティ・ド・キャナール・シル・ヴ・プレ」というサービスマンの声が厨房に向けて発さ…

【シ】ショー

熱い。温かい。 ワインの温度用語としてはあきらかに適温の最高限度を越えた温度状態。 ただし赤ワインを鍋にあけて意図的に加熱して沸かしてしまうという、ヴァン・ショーという乱暴ながら世界が認める飲み方もあるので、かならずしも否定的に用いられる用…

【シ】酒精強化ワイン

発酵中の果汁にアルコールを添加してアルコールの度数を高めたワイン。 元来は気温の高い南のワイン産地でワインの劣化を防ぐために考え出されたと思われる方法。 現在の主目的は果汁の発酵を途中で止め残糖を確保しワインを甘口にしたてること。 本来、欧州…

【シ】じゅうたんテイスティング

毎月「今月のテーマは○○!!」と決めて試飲をするワインオタクは「今月のテーマはボルドー!!」と決めたが最後、その翌日からはありとあらゆる酒販店を巡り「Appellation Bordeaux Controlee」を買いあさり、コメントをメモしまくる。 そのテーマは一人で決…

【シ】自然派ワイン

(※この記事は2014年執筆) 自然派、自然派、自然派、自然派。こんなにこの言葉が浸透したのはいつ頃からなのか。 別にもともと農薬を使わないように意識したり、化学肥料ではなく牛糞を使ってたり、時にはちょっと行き過ぎて月の満ち欠けに合わせて収穫しち…

【サ】酸

ワインに含まれる酸味の種類には、1. リンゴ酸、2. 乳酸、3. 酒石酸、4. クエン酸、5. コハク酸、6. 酢酸などがある。 中でも大切な味わいの決め手となるのが1.のリンゴ酸と2.の乳酸である。 果実本来が持つフレッシュな酸味であるリンゴ酸は発酵の過程によ…