【マ】マリアージュ

結婚を意味する言葉でワイン界ではワインと料理の相性を意味する。
ワインと料理のマリアージュには定番といえる組み合わせが存在し、その調和具合は歴史という事実によって証明されている。

しかし、近頃はその定説をくつがえすような斬新な組み合わせを考え出すことが、ソムリエたちの間で流行している。

ただし、あまりにもアヴァンギャルドな組み合わせが多いので、理屈が通っていても定着しないのが実情。

 

2005>>
とりあえずこのとき言いたかった「アヴァンギャルドな組み合わせとは何のことか」というのを明かすと、一部で流行った「アスペルジュ・ヴェールにシノン・グラヴィエ」というヤツのことです。

つまり、グリーンアスパラの青さに、砂利質土壌でブドウを育てた青臭いシノンをあわせろ、ってマリアージュです。

たしかに青い香りは合うと思います。でも、はたしてそれが美味いのか? そういうことが言いたかったんですね。

しかし、よく考えるとこういうアヴァンギャルドな発想は、ソムリエの世界だけではありません。

たとえばワイン界でいえば作り手にも、「新樽200%」だとか「コスモ農法」だとか、なんだか歯止めの聞かなくなったパンクスみたいな人はいましたし、テレビ番組の製作者だって、雑誌の企画者だって、なんでもおんなじです。

既存のものに不満をもったり、既存のものと違うことをすることで差別化を図ろうとするわけです。
そういう意味ではこのサイトもそもそもそうでした。

◆インターネットというものが流行ってるらしい 

◆とりあえずパソコンを手に入れた

◆ホームページを作ってみよう

◆とりあえずネタはワインにしよう

◆すでにいくつかあるワインサイトと差別化しないと

◆ワインをおちょくってみたら目立つかも

そんなノリでした。

既存のものとの差別化が、アグレッシブな方向には向かわず、シニカルな方向に向いたのだと分析しています。
あくまで自己分析ですが。

このサイトの場合はシニカルな方向に向いたので、その後ワインサイトの世界がどんなふうに変化しても、ワイン界自体がどんな方向に進んでも、唯我独尊な生き残り方ができたのではないでしょうか。

もしアグレッシブな方向に向いたいたら、もっとおかしなことになっていたと思います。

いきなり既存のものに「おまえたちは間違っている!」と矢を放ち、それに応戦する良識的な反論にも「我の理想に異論を唱えるとは汚れた権力主義だ! ぶったたけ!」と立ち向かう。
それではまるで尾崎豊です。

いつか破滅する日まで、理想主義だけでつきすすむ革命家ではなかったので、このサイトはとりあえず公開休業していても誰にも怒られずにひっそりたたずんでいられるのです。

2011>>
尾崎豊みたいなエネルギーって、いつか息切れするんじゃないかと思っています。
特に若い時にやると、有り余る力をコントロールできなくて、本当に、力尽きるまで生きてしまうんでしょうね。
それはある視点からは立派な生き方ではないかと思います。

状況を見ながらその力を抜き差ししながらも、それでも反体制をうたいつづけるのは政治家のやることで、カリスマたる人物の
やることじゃないでしょうし。

政治には正解などなく、決着も永遠につかないことでしょう。
それはなぜならば、本人が正解を求めて行動していないからです。
そしてそもそも正解がないことに本人も気づいているからです。

与党に反駁することだけが目的になっているというのでは、血の日曜日は起きるが、殉教のはてにあるものは、時々体制に抵抗して見せている小出しの姿勢という、プチ権力者のプチ・レボリューションにすぎません。

変わらないものがなぜ変わらないのか。

おそらく、多数決でそれが望まれていないからなのです。
それでも立ち上がるのであれば、本気でやらなくてはならないと思います。
中途半端な方向転換、方針変更、結局は体制との共存をしながらの、間欠泉みたいな抵抗。

それは「俺はやっている」という自己満足のための行動であり、すべてを一新する革命にはつながりえないのです。

 

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たぶんこのあたりがそんなシノンです。

 

あわせてみてください。ソースに悩みますけどね。赤ピーマンのピュレとか添えてもいいのかもしれませんね。

 

マリアージュの定番ということで。

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僕が僕であるために、トケイヤも16年目に突入したわけです。